夏の代表的な野菜のひとつ、キュウリ。みずみずしい採りたてキュウリを食べるのは格別です。
畑はもちろんベランダ菜園でも比較的手軽にできますし、夏に向けてぜひ作っておいてほしい野菜ですね。


キュウリの基本特性と栽培のコツ

  • ウリ科、インド原産
  • 水分が重要。特に真夏の水やりは欠かせません
  • 地中で酸素を多く必要とするため、フカフカな土が良い
  • つる性植物なので、支柱立てをしっかり行う。
  • 初心者は病気に強い接木苗がおすすめ。

キュウリの植付け時期・収穫時期

5月上旬に種蒔き、5月下旬に苗の植付け。
苗の育て始めは夜温18℃以上が目安です。

6月下旬~8月まで収穫できます(関東の場合)。

キュウリの栽培

キュウリの苗作り・苗の購入

キュウリ苗は特に初心者の場合、ホームセンターや園芸店、またはネットでの購入がおすすめです。
ちょっと割高になりますが、カボチャを土台にした接木苗を使えば土壌病の心配が減ります。

きゅうりの苗をネットで探す

キュウリの土作り

  1. 苦土石灰を撒いてよく耕し、幅90cm、高さ15cmほどの畝を作ります。(2週間前)
  2. 1平方メートルあたり堆肥4~5にぎり、化成肥料を大さじ3杯、油かす大さじ5杯を全面に撒き、鍬で浅く混ぜます。
  3. 株と株の間は、50cm空けます。狭すぎると、ある株に感染した病気が広がってしまいますので余裕を持って。

支柱を立てる

支柱は、竹や園芸用の支柱を組んで作るのが一般的です。
畑でしっかりとした支柱を立てる場合は、下の動画を参考に。テクニックも交えてわかりやすいです。

手間ひまかけず、簡単に支柱を立てたい場合は、支柱セットなどが売ってます。
ベランダ、プランター栽培、地植えなど、環境に合わせて購入するのも手です。

キュウリの支柱立て参考動画

支柱の立て方のメリット・デメリット

合掌型
2本一組で斜めに支柱を立て、上方で交差させる。
風に強く、倒れにくい。日当たりが悪くなる場合も
直立型
株ごとに垂直に1本ずつ立てる。水平の支柱を組んで補強。
風に弱く倒れやすい。日当たりは良い。
プランター&支柱ホルダー
直立型と基本は同じですが、プランターにがっしりと支柱をロックするホルダーが付いており、安定します。
ベランダ菜園におすすめ。

支柱セットを調達する

支柱ホルダー付きのプランター

キュウリの植付け

キュウリの苗
ポットから根をくずさないように丁寧に外し、植え付けます。
株と株の間は、50cm以上離して下さい。

株の周りに十分な水をやります。

誘引・摘心・追肥

つる性植物のキュウリはどんどん伸びます。

  • 倒れないように、伸びてきた茎を支柱に縛る
  • 横に張り出してくる枝を水平に張ったテープやネットに誘引する
  • わき芽取り、摘心をする

摘心のルール

実を大きく育てるために、余分な芽や茎を摘み取ることを摘心(てきしん)といいます。

基本的なルールは、以下2点です。

  • 下から本葉6枚目までのわき芽は摘み取る
  • 6枚目以降の子づるは、本葉2枚を残し、その先を摘心

こちらの動画がわかりやすいです。

追肥

植え付けて2週間ほど経ったら、追肥をはじめます。
キュウリの追肥は、その後1~2週間置きにこまめに施しましょう。

キュウリは浅く広く根を張りますので、最初の追肥は株周りでいいですが、2回目以降は畝の肩あたりに追肥して、上から土を盛るという方法があります。

窒素成分を与えすぎないよう、ほどよく。

土の量が限られているプランター栽培では特に、キュウリの生育状況や収穫に合わせて、少量ずつこまめに追肥を施したほうが良いでしょう。

キュウリの肥料

キュウリの水やり

キュウリはほとんどが水分ですので、成長のためにもたっぷり水をやるのが基本です。

畑の場合

キュウリは浅く広く根を広げる性質がありますが、水分が少なければ、水を求めて地中深くへも根ははります。
地面深くの方が当然、保水性が高いので、出来るだけ根を深く広げるように育てると水切れを起こしにくくなります。

苗を植えたばかりでは、一度株周りを潅水しますが、その後は水を毎日与えるのではなく、土の表面が乾いて葉がしおれない程度に水やりをします。
少ない回数で、一度に多く与えるように。

実がなると、かなりの水分を消費します。夏場はキュウリへの水分だけでなく、土からの蒸発、葉っぱからの蒸散により乾燥していきますので、毎朝涼しい内に水やりを行います。

プランター栽培の場合

ベランダなどプランター栽培でキュウリを育てる場合、根が張る体積に限界があります。
そのため、様子を見ながら土が乾いたらみずやりを行うようにします。

夏になり、実をつけ始めてからは、朝、土が乾いているのを確認したら、プランターから水が溢れ出るくらいにたくさんの水をあげます。

キュウリの収穫

キュウリの収穫
いよいよ収穫です。
キュウリは一度実をつけると、下からどんどん実がなっていきます。
20cmくらいに程よく育ったキュウリは、園芸ハサミで切って収穫しましょう。

全体に実をつけすぎたり、苗に元気がなくなってきた場合は、10cmを超えた程度の大きさで早採りしてしまうのも手です。
実を減らして回復させるわけです。

早採りした小さいキュウリはモロキュウなどに使えます。

逆に大きくなりすぎると、皮が固くなり食味も落ちますし、株に疲れがでて早くに枯れてしまうことにもなります。

収穫も追肥も、全体の様子を見ながら調整します。

交配は不要

キュウリには雄花と雌花の交配は必要ありません。

カボチャやスイカが結実するには交配が必要なので、キュウリの人工授粉の方法を心配されるかもしれませんが、キュウリに限っては受粉しなくても実は大きくなりますので、大丈夫です。

ただし授粉されなかったキュウリに種はできません。

キュウリの病害虫対策

最後に病害虫について。
キュウリの病気では、

  • べと病
  • 炭疽病
  • 斑点細菌病
  • うどんこ病
  • 黒星病
  • つる枯れ病

などがあります。
いずれもカビ、細菌によるものです。

発生してしまったら、症状の重い葉は破棄(畑の土に戻さないように!)、対象の農薬を葉の表裏に散布しましょう。

キュウリの代表的な病斑対策に使う薬剤

ジマンダイセン水和剤(マンゼブ)
つる枯病、べと病、黒星病、黄斑病、褐斑病 他
ダコニール(TPN)
べと病、炭疽病、うどんこ病、つる枯病、他
ボルドー水和剤
斑点細菌病、うどんこ病、つる割れ細菌病、他

せっかくの家庭菜園で、農薬の使用は避けたい、という場合ですが、我が家では木酢液を使用していました。
効果は微妙な感じではありますが、考え方次第でしょうか。

また、うどんこ病には砂糖水が効いた、という事例が結構ありますね。アリが寄ってくるようですが。。。