家庭菜園で栽培中のズッキーニイタリア料理でよく使われるズッキーニ。
とはいえ、家庭ではまだ馴染みが薄いのではないでしょうか!?
実際は炒め物にスープに揚げ物にと使いやすいのが特徴なんです。


カボチャの仲間でウリ科に属しますが、煮崩れ少なく、口当たりもスッキリしているため料理での他の野菜との相性もいいのが嬉しいですね。

さて、そんな家庭でもおススメのズッキーニの育て方をご紹介していきます。

ズッキーニ栽培の基礎知識

カボチャは一般的には分枝が伸びて場所を取るため家庭菜園で育てづらい印象があると思います。
ズッキーニはその点、分枝性が弱くて親づるだけが1.5m~2m程に伸びるためあまり場所を取らず、野菜そのものも強いため家庭菜園向きの作物と言えるでしょう。

後述しますが、発芽適温は25℃~30℃と高いため、ポットで育苗する際にはハウスの中かビニールで被って温度を保ってあげましょう。

またpH値6~6.5の弱酸性の土壌を好むため、植え付けの2週間前には石灰などを撒いて土壌を中和させるのがいいです。

ズッキーニの栽培スケジュール

・4月中旬~下旬にハウスかビニールトンネルの中で育苗します。
・本葉が4枚~5枚になった頃に株間1mで植え付けるとともに、支柱を立てて株を固定しましょう。
・ワラマルチで保湿、実が土に付いて病気になるのを防ぎます。
・雌花が咲いたら人工授粉します。
・開花後4日~5日で収穫です。果実を収穫し、その下葉を株元から切り取ることで風通し、日当たりを確保しましょう。

育苗、土作り、肥料

育苗

ズッキーニのタネとポットズッキーニは育苗ポットで本葉4枚~5枚になるぐらいに育てます。
発芽適温が25℃~30℃なので、4月中旬~下旬にハウスの中かビニールトンネルの中で育苗します。

土は手作りもいいですが、初めての方は育苗培土を使うのがいいでしょう。
育苗培土をポットの4分の3程詰め、指の第一関節程の穴を空け、そこに種を入れます。
その後土を被せて掌などで鎮圧します。

苗を育てている間はビニールの中で雨が当たらないため毎日欠かさず水やりをしてあげましょう。土が湿っているときはやらずに、水をやるときは種が見えてこない程度にたっぷりとあげましょう。

基本的には育苗培土には栄養分が含まれているので施肥は必要ありませんが、生育不良であればチッソ分を含んだ油粕などを少し土に撒いてあげるといいです。

土作り

植え付けの1週間前には土づくりをしていきます。
土づくりには石灰と油粕や骨粉を混ぜた肥料を用います。
石灰は土壌を中和させるため、油粕はチッソ補給、骨粉はリン酸の補給に有効です。
その他の化学肥料は即効性はあっても土地をやせさせるために用いていません。

畝幅は60㎝、高さは10㎝~20cmにしましょう。

ズッキーニの植え付け

ズッキーニの苗

1メートルほど株間をあけて植え付け

植え付けは苗の本葉が4枚~5枚になった頃に行います。
ズッキーニは主枝のみが伸びて大きくなり、一般的な西洋かぼしゃとは違って場所を取らないとはいっても1mほどは広がります。なので、植え付けは株間を1mとって植え付けします。
穴を深く掘り、苗がしっかりと土の中に埋まるようにして穴に置き、土を盛って主枝が動かないように枝の根元を手で抑えましょう。

植え付けたズッキーニ植え付けて2日~3日は苗が活着せずに萎れた状態になっているのでたっぷり水をやってあげます。2日~3日すると根が活着して自らで立つのでそれ以降は土が乾いたときに畝全体に水をやってあげましょう。

支柱で固定する

植え付け後は風などで茎が折れたりしないよう、支柱で固定してあげるとよいです。
2本の支柱を脇枝の間から突き刺して枝があまり動かないように支えてあげます。

病害虫対策、マルチ、追肥、間引きなど必要な手順

病虫害対策

風通しや日光の当たりが悪いと病気に罹りやすくなります。
特にズッキーニは茎が太く葉が大きいいために風通しや日当たりが悪くなりやすいです。
そのため、古くなった葉や病気に罹った葉はすぐに除去し、風通しと日当たりを良くして病気を予防しましょう。

ワラマルチ

湿度を保ち雑草対策をするためにワラでマルチのように敷き詰めてあげます。
これは実がなったときに実が土に付いて病気になるのを予防するためにも効果があります。
定植し、支柱で固定した後に畝を覆うようにワラを敷いてあげるとよいでしょう。

追肥

植え付けから約2週間後に一度目の追肥をします。
肥料は骨粉と油粕を混ぜてパラパラと畝に満遍なくやってあげましょう。
これ以降は2週間毎に1回ずつ追肥してあげるといいです。

人工授粉

雌花が咲いたら受粉させます。
雌花と雄花の見分け方は花の下にふくらみがあるかないかです。
ふくらみがある方が雌花、ふくらみがない方が雄花です。
人工で受粉する理由はズッキーニは受粉しないと果実が大きくならないからです。
虫や風で受粉することもありますが、確実に果実を実らせるためにも人工授粉をしましょう。
受粉せずに放っておくと大きくならないばかりか病気になる原因にもなるので受粉していないものはすぐに除去しましょう。

人工授粉の方法は、まず雄花を取り、花が咲いている雌花の柱頭にこすりつけてあげるだけで大丈夫です。綿棒などを使ってもよいですね。

ズッキーニの収穫と下葉刈り

収穫後のズッキーニズッキーニは開花して実が肥大化し始めて4日~5日後に収穫です。
実が20cm程になると果梗からハサミで切り取って収穫していきます。
大きくなってしまうと、味が落ちて株にも負担をかけるので早めに収穫していきましょう。

そしてズッキーニは株が成長してくるとその大きな葉が密集してきて風通しが悪くなり、病気になる原因になります。
そのため、実を収穫した後、そのすぐ下の葉を株元から切り取ってあげます(下葉刈り)。そうすることで風通し、日当たりがよくなります。

ズッキーニ栽培のコツ

  • ハウス、ビニールトンネルの中でしっかり水をやりましょう。
  • 株を固定するために植え付け後に支柱を立てましょう。
  • ワラを敷いて果実が地面について病気になるのを予防しましょう。
  • 人工授粉して確実に実が大きくなるようにしましょう。
  • 風通し、日当たりをよくするために果実を収穫後に下葉を株元から切り取りましょう。