食べれば野菜嫌いも解消!?ポパイを作ったほうれん草の育て方

野菜嫌いな子供って多いですよね。

その実、私も野菜嫌いで、特にほうれん草が苦手でした。
でも自分で育てると美味しくて好きに変わりました。

家庭菜園をすることで野菜嫌いが少しでも減ればいいなと思います。

ポパイが生まれた背景とは

ところで、ほうれん草といえばアメリカの漫画『ポパイ』を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

実はポパイが生まれた背景には子供に野菜を食べて欲しいという願いが作者にあったことがあるそうです。
ほうれん草を食べるとパワーアップするポパイを見ると、子供たちもほうれん草を食べてみる気になりますね。

現在はポパイを見る子供たちは少ないと思いますが、家庭で育てたほうれん草は一際美味しいと思います。
そんなほうれん草を育てて、子供たちの野菜嫌いもなくなっていって欲しいですね。

がん予防やアンチエイジングの効果あり

それでは実際にほうれん草にはどのような栄養分があり、食べるとどんな効果があるのかは気になるところです。

ほうれん草にはβ-カロテン、食物繊維、ビタミンCが小松菜と比べても豊富と言われています。
食物繊維、ビタミンCは肌をきれいに保つために必要な栄養素、またβ-カロテンはがん予防にも効果があるそうです。

子供たちにも大事な栄養ですが、私たちもよく食べて摂っていきたいものですね。

ほうれん草作りの流れ

1 種蒔き
 1 畝にスジ蒔き
 2 ビニールでトンネル
2 栽培中の注意点
 1 中和させる
 2 水やりをこまめに
3 間引き
 1 タイミング
 2 ポパイエッグに
4 収穫

1 種蒔き

1 畝にスジ蒔き

発芽適温が10°~15°なので初春の2月中旬~4月頃、こちらも畝にスジを引いて蒔いていきます。
ほうれん草についても、成長した時の葉の広がりが半径30㎝ほどにはなるので、畝に30㎝幅でスジを引きます。

ほうれん草については人参よりも種が大きめで一株毎の成長が早いため、種を蒔く間隔は広めで構いません。
約2㎝に2,3粒蒔くようにするとよいと思います。

小さくてわかりにくいですが、丸くて少し赤いのがほうれん草の種です。

2 ビニールでトンネル

気温が低く、霜が降りる恐れがある場合はビニールで畝をトンネルのようにカバーしましょう。
また、葉物などの場合、生育途中で鳥や虫などが食べにくることもあります。
これを防ぐためにもカバーしておくのがよいでしょう。

畝の大きさによって変わりますが、トンネル支柱というものが市販されています。

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私が使用したのは竹を割って作った支柱ですが、竹を入手できない場合はこういったトンネル支柱を用意できると便利です。
これを畝の両端に埋め込んでその上からビニールを被せます。そしてその上からまたトンネル支柱を支柱と支柱との間に差し込んでいくとビニールも飛ばなくなります。

2 栽培中の注意点

1 中和させる

中和と聞いて小学校の理科の実験を思い浮かべる人もいらっしゃいませんか。
リトマス試験紙でその液体が酸性、中性、アルカリ性かを識別する実験です。
野菜において大事な土の状態も実は酸性・中性・アルカリ性に区別できるんですね。

そして野菜によってそれぞれ好みの土の状態があります。
ほうれん草の場合は野菜の中でも最もアルカリ性の方を好みます。
なので、栽培中に土が酸性に近づかないように工夫することが大切です。

そういった場合に活躍するのがこの石灰です。
石灰もホームセンターなどで市販されています。

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この石灰を種蒔き前に混ぜ込む、また、成長に合わせてほうれん草の葉先の真下辺りに撒くとよいでしょう。
そして撒いたあとはしっかり地面に吸収されるように上から水をやってあげます。

2 水やりをこまめに

ほうれん草についても発芽までに土を乾燥させないように水やりをします。
とくにビニールでカバーしているため、雨もかからないため随時水やりが必要です。

水やりをするタイミングは1日1、2回朝か夕方にするのがよいと思います。

そして水やりの量はしっかりと、畝全体にやってあげましょう。
そうしないと野菜たちが水がきたと思って根を伸ばそうとしても、すぐに水分がなくなってしまうと逆に弱ってしまうからです。

3 間引き

1 タイミング

今回の場合は2月中旬に種蒔きをしてから2か月後の4月中旬、背丈が15cm~20cmほどになったタイミングで間引きをしました。
大きくなっている株から随時根本からハサミなどで刈り取ります。

この間引き菜も食べることができるのでとっても嬉しいですね。

同時にビニールで作ったトンネルも外しました。

2 ポパイエッグに

もちろん大きくなってからでも構いませんが、収穫した間引き菜をポパイエッグにして食べてみましょう。
名前の由来はもちろんほうれん草が大好きなポパイから。

まずはほうれん草を水でよく洗ってしんなりするまで茹でます。

次にフライパンでベーコンと一緒に炒め、塩と胡椒で味付けしましょう。

そしてレンジ対応のお皿に盛り付け、真ん中に卵を入れます。

その後、卵の様子を見ながら電子レンジで2分ほど温めれば完成です♪

半生の卵をくずしてほうれん草と和えれば美味しくいただけます。
野菜嫌いのお子様がこのポパイエッグでほうれん草を克服できるといいですね。

4 収穫

さて間引き菜を十分味わったのち、いよいよ収穫です。
葉っぱの形が変わり、背丈も20㎝~30cmほどになります。

1袋の種で間引き菜も合わせて食べられるとスーパーで買うよりもとっても経済的でお得ですね。
面倒な作業もありますが、育てる楽しみもあり、できたほうれん草を茹でたり炒めたりと色々な用途で食べると一層美味しさが味わえると思います。